「老後のためにお金を貯めなきゃ」と思いながら、今を我慢している。
そんな生き方で本当にいいのか?と問いかけてくるのがこの本です。
タイトルの「DIE WITH ZERO」は直訳すると「ゼロで死ね」。
衝撃的な言葉ですが、内容は「刹那的にお金を使え」ではありません。
「人生で一番大切なのは思い出づくりだ。だからお金は経験に変えろ」——それがこの本の核心です。
DIE WITH ZEROはどんな本?
著者はアメリカのコンサルティング会社CEO
著者はビル・パーキンス。アメリカのコンサルティング会社のCEOで、若い頃は無一文だったところから成功を掴んだ人物です。
お金を稼ぐことに成功したあとで気づいた、「お金はいくら持っていても使わなければ意味がない」という発想が本書のベースになっています。
「ゼロで死ね」の本当の意味
この本が主張していることは、「死ぬときに財産をゼロにせよ」ということです。
「それって、子どもに遺産を残さないってこと?」と思う方もいるかもしれません。
違います。
「使わずに死んでしまったお金は、そのお金を稼ぐために使った時間がタダ働きになる」という考え方です。
老後のためと言いながら、若い頃にしかできない経験をしないまま年を取ってしまうのは、人生の豊かさという意味では損だという主張です。
特に響く3つのコンセプト
① 記憶の配当
旅行や挑戦など、経験から得た思い出は後から何度も振り返ることができます。
これを著者は「記憶の配当」と呼んでいます。
20代に得た冒険は、60代になっても思い返せる「配当」を生み出し続けます。
つまり、若いうちの経験は長期投資と同じ——だからこそ早いうちに「経験に投資」すべきだということです。
② タイムバケット
人生を5年や10年ごとに区切り、「この時期にやりたいこと」を具体的に書き出す方法です。
「いつかやりたい」は往々にして「永遠にやらない」になります。
バケツに入れることで、やりたいことをその人生のステージで実行できるようになります。
③ 今しかできないことへの投資
90歳になってマリンスポーツはできません。
子どもが小さいときにしか一緒に旅行できない場面もあります。
「いつかお金が貯まったら」と先延ばしにすることで失う経験の価値を、著者は繰り返し訴えます。
この本が向いている人・向いていない人
向いている人
- 将来のためにひたすら節約・貯金している人
- 「今を楽しむ」ことに罪悪感を感じる人
- お金の増やし方より「使い方・生き方」を考えたい人
向いていない人
- まずお金を増やす具体的な方法を知りたい人(それは「お金の大学」がおすすめ)
- 著者のような富裕層の話には共感できないという人
正直なネガティブポイントも
この本は全体的に「経験にお金を使え」という方向に振り切っています。
「でも老後の最低限の備えはどうするの?」という現実的な疑問への答えは少し薄めです。
この本で人生観を整えてから、「お金の大学」で具体的なお金の扱い方を学ぶ、という順番がバランスがいいと思います。
まとめ
DIE WITH ZEROは、「お金をどう増やすか」ではなく「どう生きるか」を問う本です。
読み終わったあとに、「今の自分はお金と時間をちゃんと使えているか」と考えさせられます。
マネー本というより、人生の教科書に近い一冊です。
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