「投資」という言葉を聞くと、株や不動産を思い浮かべる方が多いと思います。
でもこの本が言う「投資」は、もっと広い意味を持っています。
お金だけでなく、時間・行動・決断——これらすべてを「未来への投資」と捉えて生きろ、というのがこの本のメッセージです。
著者は日本を代表するファンドマネージャー、藤野英人氏(レオス・キャピタルワークス代表・ひふみ投信)。
投資のプロが「お金の投資」ではなく「生き方の投資」を語る、一風変わったマネー本です。
投資家みたいに生きろってどんな本?
「投資」の定義を広げる
この本での「投資」の定義は、「未来の自分へエネルギーを送ること」です。
著者が提示する投資エネルギーの5要素はこちらです。
- ① 主体性:やりたいことへの意思
- ② 時間:誰にでも平等に与えられたもの
- ③ お金:過去と未来の缶詰
- ④ 決断:成功体験の積み重ね
- ⑤ 運:謙虚な気持ちで引き寄せるもの
この5つを総動員することで投資のエネルギーが大きくなり、未来からのリターンが最大化されるという考え方です。
「希望を最大化する人」vs「失望を最小化する人」
この本で特に印象的なのは、人間を2種類に分けるという視点です。
失望を最小化する人:リスクを避け、安定を求め、変化を嫌う。
希望を最大化する人:リスクを取り、チャレンジし、変化を楽しむ。
著者は後者の生き方こそが「投資家みたいに生きる」ことだと主張します。
「リスクを取らなければリターンは得られない」——これは株式投資だけの話ではないというわけです。
「行動の投資」という新しい視点
挨拶・感謝・謝罪——これらはゼロ円でできて税金もかからない最高の投資だと著者は言います。
日々の行動・人間関係への姿勢・自己紹介の仕方まで、「投資家の目線」で見直すことで人生全体が変わるという発想は、他のマネー本にはない独自の視点です。
お金の投資についても書かれている
タイトルから「お金の話はあまりない?」と思うかもしれませんが、後半では投資信託・iDeCo・NISAなどの具体的なお金の投資についても解説されています。
「まずマインドを整えてから、具体的な方法を知る」という構成になっており、お金の勉強の入口としても機能します。
正直なネガティブポイントも
この本は「お金の増やし方」を具体的に知りたい人には向いていません。
どちらかというと、「なぜ投資するのか」「どう生きるべきか」という精神的な部分が多い本です。
また、著者が投資家・経営者として成功している立場から書かれているため、「自分には関係ない話だ」と感じる人もいるかもしれません。
こんな人におすすめ
- 会社員として働きながら漠然とした不安を感じている人
- 「お金の投資」だけでなく「人生全体の投資」という観点で考えたい人
- チャレンジよりも安定を優先しがちで、変えたいと思っている人
まとめ
「投資家みたいに生きろ」は、お金の本でありながら生き方の本です。
「投資」という言葉を広く捉え直すことで、日々の行動・時間の使い方・人間関係への向き合い方が変わるかもしれません。
具体的なお金の運用方法は「お金の大学」に任せて、この本では「なぜ投資するのか」という土台を固めるのに使うのがおすすめです。
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